本校は昭和27年に川平小学校富野分校として開校し、昨年創立64年を迎えた比較的新しい学校である。学校をとりまく自然環境は、桴海於茂登の雄姿が南方にそびえ、北方には青々とした東シナ海が広がる恵まれた教育環境である。校地は広く「花いっぱい・緑いっぱい、そして美ら心の富野校」をキャッチフレーズに全職員・全児童一緒に美化作業や草花の栽培活動に取り組んでいる。その結果、これまでに、市や県の主催する美化・緑化コンクールにおいて幾つもの表彰を受けている。
学習指導においては、極少規模学級のため複式指導が行われている。少人数のため一人ひとりに目が行き届き、個に応じた指導により基礎・基本の定着の徹底に努めている。また、隣接する吉原小学校・崎枝小中学校・川平小中学校との集合学習を学期に1回開催し、小規模校で体験できない集団での学習を行っている。
恵まれた自然環境を生かし、平成20年4月から平成23年3月31日の期間、県指定の環境モデル校として「サンゴ等海生生物調査にかんすること」の指定を受け、富野海岸における「コーラルウオッチ」の研究に取り組んできた。また、平成25年度は、小学生によるサンゴ礁学会での発表も行い、現在も研究を継続し、環境学習に取り組んでいる。