本校は、豊かな自然に恵まれた石垣島北部の東海岸に位置し、大里、星野、伊野田、大野の4地区から構成されています。先人達は、戦後、沖縄本島の大宜味村や宮古島、地元の八重山から移り住み、想像を絶する過酷な労働がありながらも不撓不屈の精神で田畑を切り開きました。学校創立については、移民先遣隊の入植からわずか半年後に、大宜味村から同行された一名の教師により私塾的に開校されました。その後も、学校教育に対し、八重山初の完全給食開始、PTA予算による学校図書館の建設など、教育愛や師弟愛あふれる援助が惜しみなく行われています。先人達の思いは、校訓「温故知新」とともに脈々と受け継がれています。
令和6年度は、児童11名、職員12名でスタートしました。
教育目標に「学び合い はげまし合い 高め合う 伊野田っ子」を掲げ、(1)進んで学び行動する子 (2)明るく思いやりのある子 (3)健康でたくましい子 (4)郷土を愛する子をめざし教育活動を行っています。
アカショウビンの鳴き声を聞きながら、児童・職員で行う朝のボランティア活動、複式学級の良さを活かした学級経営、日常的な異学年交流活動など、子ども達の自治的な活動を中心に全職員で11名の児童一人一人の成長を支援して参ります。
本年度も「伊野田らしさ」を大切に、子ども達が安心・安全な環境の中で健やかに成長できるよう、皆様のご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。
第29代校長 前泊 康史